2026年8月18日

今後の温泉の通湯について(お知らせ)

 昨日、長野県より県道中房線の通行について、記者発表がありました。

 この8月22日(土曜日)の午前8時から午後5時までの中房線の通行を可能にする内容でした。今回の土砂災害発生による、仮設的なものではありますが、平常化に戻す第1歩となります。

 県の行っている災害復旧に伴う県道の開通に向けては、長野県やその復旧工事を行っている赤羽建設工業様のご理解とご支援をいただく中で、温泉管の仮設管の設置に向けて関係する事業者のご協力をいただき、1日も早い通湯に向けて取り組んでいます。

 県道の通行開始と温泉の通湯開始とは異なりますので、ご理解をいただきますようお願いいたします。

 今後、仮設管の設置完了後においては、弊社では次の手順により作業を継続することとなります。

 なお、仮設管の設置工事の完了は、災害現場ということもあり雨天などの天候に左右され工事中断ということも考えられますのでご理解ください。

1 現在、温泉管には温泉が流れておりませんので管の温度が低下しています。そこに高温の温泉を通しますと、収縮から膨張へと状況が変わりますので、急激な温度変化を起こすと温泉管の破断という結果を招くことが予想されます。そのため、温泉の通湯には少し時間をかけてゆっくりとバルブを回し、最終的にはバルブを全開にして通湯することになります。

2 通湯してまずは長峰地区にある2,500トンの貯湯槽を一杯(概ね24時間程度)にします。貯湯槽に温泉を入れ始めますと、貯湯槽内に蓄積されていた温泉成分が、温泉の流入により攪拌されますので、貯湯槽内の温泉は濁りが生じます。ある程度、この濁りをなくすには排泥という作業で、貯湯槽内の濁りをある程度無くすことが必要です。長峰地区の貯湯槽が一杯になった段階で、19か所の貯湯槽に温泉を溜める作業を順次行ってまいります。

3 長峰地区及び19か所の貯湯槽内の濁りをある程度除去した後、お客様に配湯する温泉管についても温泉管内が乾燥しているため、ここでも温泉管内の温泉成分が通湯により「はがれる現象」が起こり濁りが生じますので、ここでも濁りの解消を行う必要があります。

4 お客様に供給する配湯管も温泉が通湯されていないため、配湯管に急激な温度変化を生じさせないように、ゆっくり通湯を始めます。

5 通常であれば温泉管には基本的には温泉水が満水で流れていますが、今回のように温泉管内には気体しかなく、そこに温泉が流入しますと管内の気体を圧縮してしまい、エアーハンマー現象により、温泉管の破断や温泉が出にくい状況になりますので、管内のエアー抜きが重要で作業を並行して行う必要があります。

6 温泉の濁りについては、検査の結果では温泉成分であることが判明しておりますが、お客様からは温泉の濁りの苦情が寄せられますので、ある程度は透明に近い段階までの排泥作業は必要と考えています。しかし、8月という多くの方に訪れていただける時期でもあり、温泉の濁りの解消は必要とは考えていますが、早期の通湯開始というお客様の声にも応えていく必要がありますので、通湯における濁りの完全な解消を待たずに通湯を開始する予定ですので、その点についてはご理解をいただきたく存じます。

7 上記の理由でお客様への供給開始には一連の作業を行うことから状況に応じて2日から3日程度は要してしまいます。これらの作業中にはお客様におかれましては、温泉の蛇口を開けないようしていただく必要があります。供給開始については、携帯電話のショートメール及び弊社ホームページでお知らせしますので、ご理解をいただきたく存じます。

お客様には2週間近く温泉に入れない状況の中で一刻も早く温泉に入りたいとうお気持ちは十分に理解をしておりますが、一連の作業中にお客様が蛇口を開けますと、濁りの解消、エアー抜きなどの作業に支障をきたすことになり、正常な通湯にさらに時間を要してしまうこともあり、是非ご協力をお願いいたします。

できるだけ細やかに情報の提供はさせていただきますので、よろしくお願いします。

※平成30年10月1日にも中房線の玉垂橋に設置していた温泉管が巨石により破断したこと がありましたが、その際には今回のように橋が流失していませんでしたので、仮設管の設置に1週間程度での通湯開始ができましたが、今回の災害箇所においては橋が流失したことから、仮設橋の設置などで時間を要することとなっておりますのでご理解をいただきたくお願いします。

今回の災害地点では県により砂防ダムの建設、林野庁による治山ダムの建設に向けた調

査は始まると思います。このような災害に対応する設備を弊社が十分に行うことは現実

的ではありませんが、災害に強いという視点での整備は重要と考えております。

今しばらく通湯までお時間をいただきたくご理解をお願い申し上げます。

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